雑記録

シーズン中は観戦記
その他は色々な事を…
▼ 蒼穹の昴 読了
[ 読書 ]
著者 浅田次郎
評価 ☆★
(最高 5点 ☆-1点 ★‐0.5点)

感動巨編というキャッチコピーに、そして何より浅田次郎氏の作品という事で
迷いなく読み出してみたが・・・
はっきり言ってしまえば氏の作品の中では評価低い。

まず、主人公だけでなく、脇の人物にも氏の感情移入が強過ぎているのか
話がズレていく場面もしばしば見うけられた。

次に、時代が1700年代の清国中興の祖である乾隆帝の話と1800年代の
西太后の時代を無理に繋げる部分があり、伝えたい部分が理解しずらい。
それに、生前に国を滅亡させるために子孫の力を弱めるという設定にはとても
理解できない。
子孫を滅ぼすように仕向けてまで自分の子孫を残す事自体が話がズレている。

あとは、登場人物の呼称が色々あるので読み慣れるまでに時間がかかる。
西太后だけでも一体いくつ呼称があるんだ?という位あった。
たしかに親しげに読む場合と尊敬をこめた読み方があるにしても多過ぎた。
それに現地読みに拘る部分があるので漢字の横にふってある読み方が邪魔。
巻末にあった陳舜臣氏の解説の方が読みやすかった。

一番評価を低くしたのは、感動巨編というのに下品な部分を入れるのは興ざめ。
(光緒帝と珍妃の行為を乾隆帝の幻が見ているとか…)
感動作品に仕上げるなら最後までビシッと仕上げる拘りを見せて欲しかったね。
そして宦官製造行程の描写は男女問わず読みづらい。

でも、運命に縛られる事なく、自分自身の力と行動・人との出会いを重ねて行く毎に
自分自身に宿る新たなる力によって、別の運命を切り開くという話は感動した。
author : とらすけ | 22:36 | - | - |





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